1月11日

今日の花:ツバキ(桃色)

花言葉:おしゃれ

photo hana
 ツバキについては11月5日の「譲る心」と12月10日の「控えめな美点」で
ご紹介しましたので、今日は「おしゃれ」についてお話しましょう。

 椿というと、赤と連想するかたが多いと思いますが、桃色の椿というと、
「あら、ちょっと変わっていていいわね」と思いませんか?
赤い花というのは、特に「和」の感じがするものは、少し重たいような感じがしますが
桃色のように、薄い色になりますと、現代的な、垢抜けたような感じがします。

 古くからあるものを、そのまま格式高く装うのはとてもいいものです。
儀式の時などは礼を重んじて、一分の隙もなく装うのが、気持ちもシャキッとして
背筋が伸び、その儀式に向かう心構えができるような気持がします。
 おしゃれの点から言えば、決められているものを決められているように着るのは、
無難で間違いがないのですが、堅苦しくておもしろみがないところですね。
ですから、儀式ではない時は、遊び心が欲しいような気がします。
その遊びごころとは難しいもので、一つ間違えば下品この上ないものになってしまいます。
下品ではなく粋(いき)というところでとめるのにはどうしたらいいのでしょうか。
それには、一通りの基礎というものを理解することから始まるような気持がします。
完全なものを理解した上で、ひとつ、ふたつと崩していく。
 テーブルマナーを知らない人が手づかみで物を食べるのと、
テーブルマナーを心得た人が、扱いにくいフルーツを手でつまむ違いかもしれません。
できないからしないのではなくて、できるけれどしない。わかっていて崩す。
そのようなアンバランスさが、粋というもののような気がします。
 おしゃれとは、完全なものからの引き算。
マイナスの美学のような、そんな気持がしました。

2002.2.4