2月21日

今日の花:スミレ

花言葉:ひそかな愛


photo hana
 小さな紫色の花を咲かせるスミレは、世界中に分布していて、まつわるお話しもたくさんあり、花言葉もたくさんありますが、今日は「ひそかな愛」を選んでみました。 これは、ギリシャ神話のゼウスとイオのお話しにまつわっているのだと思います。

 全知全能の神ゼウスは、ヘラという美しくて素晴らしい妻がいたのにもかかわらず、たくさんの女性と関係を持ちます。そして、妻であるヘラはとても嫉妬深いので、ゼウスと関係した女性はとても苦しい思いをすることになります。
 アルゴス王の娘で、ヘラの神殿の巫女であったイオをゼウスはみそめるのですが、ヘラにみつかってしまい、ゼウスはイオをヘラの目から隠すために牛に変えます。その牛になったイオの食べ物として、ゼウスはスミレの花を一面に咲かせたのでした。

 ゼウスは全知全能の神ですから、妻のヘラの行動を抑えることもできたはずなのですが、妻としてヘラは絶対に失いたくない者だったのでしょう。妻であるヘラは、夫のゼウスに復讐したくても相手は全知全能の神ですからできるわけがありませんし、やはり最高神の妻の座を捨てることもしたくなかったのでしょう。ですから、ヘラの攻撃の的はゼウスと係わった女性に向けられるわけです。そうなるとかわいそうなのは、ゼウスに目をかけられた女性です。神の能力を使って近づかれたら逃れられるものではありません。ゼウスとはなんと罪作りな神なのでしょうと思いますが、それが性(さが)というものなのかもしれません。

 それを心得ているからこそでしょう、ゼウスはイオをヘラに見つからないように牛の姿に変えますが、愛する人に牛と同じ草を食べさせるのは忍びなかったのでしょう、イオに相応しいスミレの花を食べ物として咲かせました。
 妻のヘラにはイオが牛の姿に変わったことなどお見通しで、イオは苦渋の旅をすることになるのですが、ゼウスがイオのために咲かせたスミレの花、それまでは気が付かなかったような気がわたしはします。ですから、ゼウスがヘラに隠れてイオと関係したことが「ひそかな愛」なのではなく、スミレの花をイオのために創造したことが、ゼウスの「ひそかな愛」であったようなそんな気がしました。

2003.11.20