2月8日

今日の花:バンクシア

花言葉:心によろいを着る

photo 植物園へようこそ
 バンクシアは、英名をボトルブラシ(Bottle Blush)というように、
花が、瓶やコップを洗うブラシに似ています。
種は松ボックリのように堅い殻で覆われていて
山火事で焼かれてはじめて割けて種子を地上に落とします。
というのは、原産地のオーストラリアは山火事が多く、バンクシアだけでなく
山火事に適応した植物が多くて、山火事も自然のサイクルのひとつとして
生態系に組み込まれているからなのだそうです。
 焼けた木は天然の肥料になって、豊かな土壌で新しく育つ草や木が
草食動物を増やし、草食動物がふえれば肉食動物も増えていきます。
そして植物は草から低木、低木から高木へ。草原から林へ、
林から森へと移り変わっていくのですが、このどこかで人間の手が加えられると
このサイクルは変わって元に戻らなくなってしまいます。
 自然の流れで発生する山火事。それを消し止めてしまっては、
バンクシアのような植物は、種を残すことができなくなってしまうのです。
でも、人間が住んでいるところで、山火事が起こった場合は、
燃えるがままにはしておけません。人間は、住んではいけないところに
住んでいるのかもしれません。そんなことを思いました。

 今日の花言葉「心によろいを着る」は、バンクシアの実が
堅い殻に包まれていることから来ているのでしょう。
こころのよろい。鎧といえば矢や剣から身を守るための防御のものですが、
バンクシアの殻は、身を守るためのものではないような気がします。
その反対に、外へ出ようとする自分自身を外に出さないための殻のような
気がします。
 いろいろな感情を、無闇やたらに外に出してしまうのではなく、
バンクシアが山火事にあった時のように、その「時」を待つ。
その「時」は、いつなんでしょう。
自分そのものの「こころ」を、受けとめ、育ててくれる環境と大地を
正確に見分けなければいけないということなのかもしれません。
「心によろいを着る」のは、自分を傷つけるものから守るのではなく
自分のこころが他を傷つけることなく、自分を受けとめ生かしてくれるものに
めぐり合うまで、閉じ込めておくのに必要なのかもしれません。
そんなことを思いました。

2002.3.11