3月8日

今日の花:栗(クリ)

花言葉:真心


photo 植物園へようこそ
 クリには、下の方の枝にまず花が咲いて実がなり、その実が熟す頃に中間の枝に花が咲いて実がつき、次に上の方の枝に花が咲いて実がなるという、三度栗と呼ばれるものがあるのだそうです。珍しいので七不思議のひとつとして何箇所かで伝説に残っています。

 村人が栗を食べている時に、通りすがったお腹をすかせた旅人(空海・親鸞・家康など)が、その栗をくださいと言うと、村人はこころよく分けた。それに感謝した旅人が、年に三度実をつけるようにと祈ると、その栗の木は翌年から三度実をつけるようになった。
 突然変異種の不思議に、宗教をこじつけた、善良な人間には福が訪れるという典型的なお話ですが、実際に三度実をつけるのですから人々にはとても説得力があったことと思います。

 今日の花言葉「真心」、辞書で引くと、「他人のために尽くそうという純粋な気持ち。偽りや飾りのない心。誠意。」とありました。人間のまことのこころとは、私利私欲を求めるものではなく、他のために尽くすことなのですね。
 この村人が住んでいた村は、エデンの園や、桃源郷のようなユートピアではなかったかもしれませんが、いつも誰もがお腹が満たされていた平和な村だったようです。
 「衣食足りて礼節を知る」という言葉がありますが、お腹が満たされていて、寒くもなければ、人間は微笑みます。そして他のことを考えるゆとりができます。欲張らず、自分に必要なもの以外は必要な人に分け与えること。それが福祉やボランティアの基本ではないでしょうか。
 でも、なんでもかんでも分け与えれば良いわけではありません。その人に何が必要なのかちゃんと見極めなければなりません。今日は食べ物が必要かもしれませんが、明日も明後日も食べ物を与え続けるのではなく、明日は教育を、明後日は仕事をとその人に適切なものを考えること、それがまごころではないかと、そんなことを思いました。

2007.01.17