8月3日

今日の花:カンナ

花言葉:情熱


photo hana
 近頃見かけるカンナは、園芸品種として小ぶりのものですが、本来は2メートル以上にもなる茎の先に、原色の大きな花を次から次に咲かせます。焼け付くような真夏の暑さの中、その光にも熱にも負けないで涼しい顔をして咲いている様子を見ると、南国の花なんだなあと思います。
 原種の大きくて赤いカンナは食用だったそうです。ペルーではカンナの根を使ったデザートがあるそうで、古代インカ帝国では太く大きくなる根のでん粉を利用して、食べ物にしていたのだそうです。花も添えられないわけはないと、わたしは思うのです。きっとシロップに浮かべられたり、お皿の脇に飾られたりしていたのではないのかなと、想像してみたりします。

 今日の花言葉は「情熱」ですが、わたしがカンナから受ける印象は、情熱そのものよりも、過ぎ去った情熱という感じです。それはなぜなのか、原種といわれるものは葉も花も色がくすんでいるからなのかもしれません。真上にあるギラギラとしたお日様の光をうけているのではなく、西に傾いたオレンジ色の光を受けているような、そんな気持がするのです。
 暑い一日の終わり、少し涼しい風が吹くカンナ畑から、西に落ちる夕日を見ている。そんな気持がしてきます。情熱が過ぎ去った後、それを振り返っているような、そんな気持がしてきます。過去の激しく高まった気持ちを、夕暮れの靄(もや)でフィルターをかけている。そんな気持。けして後悔はしていない。でも、戻ろうとも思わない。ただ、思い出しただけ。そう、思い出しただけ。
 松任谷由実さんの歌に「カンナ八号線」というものがありました。その中に繰り返されるフレーズ「想い出にひかれて ああ ここまで来たけれども あのころの二人はもうどこにもいない」この歌に影響されているのかもしれません。

2002.10.3