9月18日

今日の花:薊(アザミ)

花言葉:独立

photo hana
 アザミは スコットランドの国花です。
 
 スコットランドと イングランドの戦いを描いた映画。メル・ギブソンが 監督 主演をし アカデミー賞作品賞を受賞した「Brave Heart」をご覧になったかたは いらっしゃいますでしょうか?
 父と兄を戦争で失い 故郷を離れるウォーレス少年に、少女ミューロンが渡した一輪のアザミ。大人になって再会した二人を結びつけた 押し花のアザミ。戦争で最愛のミューロンをも失ったウォーレスは  妻の形見のアザミを刺繍したハンカチを胸に戦います。ゲリラ戦で勝利を収めていく ウォーレスですが、おとしいれられ降伏を求められますが 拒否し「自由万歳!」と叫びながら断頭台で 命を落とします。ウォーレスのアザミのハンカチを握り締め遺志を継いだ人によって、スコットランドは再び独立と自由を取り戻します。この映画のバックボーンが スコットランドの国花 独立と自由のアザミです。
 
 映画ではなく 本来の由来は、1263年のスコットランドとノルウェーの間で戦われたラーグズの戦いだと言われたり、990年に起こった 今のデンマーク辺りにいたバイキングに攻められた時のことだとも言われていますが、どちらも 言い伝えの内容は 次のようなものです。

 スコットランドを奇襲しようと 偵察の兵を出した敵軍でしたが、その斥候(せっこう)兵は 夜の闇に 城の堀が干上がっていることに気づかずに、棘(とげ)だらけのアザミが生い茂っている中に踏み入ってしまったのです。痛みに思わず声を上げてしまった兵隊は 捕まってしまい、スコットランド軍は 反対に先制攻撃をかけ勝利しました。
 
 この言い伝えから スコットランドでは「国を救った花」として、アザミが国花になったそうです。堀が干上がり アザミが生い茂るほどの劣勢だったにもかかわらず、その棘のおかげで 侵略させずに 独立を守ったアザミ。守るということは 棘という武器がなければならないということなのかもしれません。でも 決してアザミはその棘を自分から刺したりはしません。また アザミ自身も踏まれるという痛みを伴っているのです。
 
 生きるものには 自分の縄張りというか、範疇(はんちゅう)というものがあるのではないのでしょうか。それを侵すもの 侵されるもの 両方が痛手を負います。アザミの花を摘むときには あなたの明るい花を わたしに少し分けてくださいと 優しく見つめれば 棘のない部分を見せてくれます。根を掘って乾燥すれば 薬にもなります。花は 蝶や蜂 ありなど 虫たちに 蜜を与えます。そして 受粉を手伝ってもらいます。独立を守る棘を持つ花も お互いに生かしあっているのです。踏み荒らそうとさえしなければ 明るい優しい花なのです。

2001.9.20