9月20日

今日の花:万年楼(マンネンロウ)

花言葉:私を想って


photo 植物園へようこそ
 マンネンロウとは 肌をつやつやに保ったり、記憶力を高めたりする効果があることから若返りのハーブともいわれているローズマリーのことです。日本では 迷迭香(めいてつこう)とも言われます。迭には かわる。逃げるという意味がありますので、ローズマリーの香りが 迷いを無くし 集中力や記憶力を高めるという意味なのでしょう。
 
 マンネンロウってどんな漢字を書くのでしょう?江戸時代に中国から渡ってきたものですので迷迭香の中国語読みが マンネンロウに変わったのかもしれませんが、「万年楼」「万年郎」という字が 当てられています。万年というのは、一万年という長い年月という意味もありますがこの場合 万(よろず)という意味で 「すべての年」つまり「いつでも」ということですね。
 
 「楼」というのは 二階建て以上の建物や門のことを指します。ローズマリーは常緑低木ですが、立性のものは2メートル近くにまで成長します。また、成長が早いので、他の植木よりも早く生け垣になります。いつも緑で 家の周りを囲い守るもの。 それは殺菌や防腐の効能もある。「眠れる森の美女」は イバラで覆われた城にいましたが、イバラの奥 姫に一番近いところには もしかしたらローズマリーがあったのでは、ローズマリーの香りに姫は守られていたのかしら なんて 思ってしまいました。
 
 「郎」というのは 年若い男性のことを指します。「若さ」というのは 女性が憧れるものという印象がありますが、この場合 殿方を指す言葉ですので ローズマリーの効能 殺菌・防腐・強壮・健胃・血行促進のうち、強壮に重点が置かれて 殿方たちの秘密のドラッグのようなものとして伝わったのかもしれません。
 
 ヨーロッパでは ローズマリーを使ったハンガリーウォーターのお話があります。ハンガリーの女王エリザベート1世が ひどいリューマチに悩まされていたところハンガリーウォーターを使い すっかりよくなり美と健康を取り戻し75歳であったにもかかわらず、 隣国のポーランド国王から求愛されたというものです。とても美しく聡明な女王様だったのでしょうね。
 
 ヨーロッパでは宗教的にも良く使われたようです。教会の庭に植えられ悪魔払いに使われたり、誕生 結婚 弔いと 人生の始まりと終わりの儀式にも良く使われるそうです。ローズマリーの 長く続く香りが永く記憶にとどめておきたい儀式に使われるようになったのかもしれません。
 
懐かしい 香りがした
すっかり忘れてしまっていた香り
ずっと昔 愛していた人と 同じ香り
あんなに 愛していたのに どうして忘れてしまっていたんだろう
 
キミと過ごした あの暖かい時間(とき)
やわらかい やさしい空間
どうして 手放してしまったのだろう
 
振りかえって 香りをさがす
取り戻したい
そんな気持がした
 
でも・・ 走り出して 捜すボクはいない
ただ・・ 人込みの流れの中で 立ち止まるだけ
 
首を小さく振って また流れに乗る
ビルの谷間で 乾いた冬の始まりの風が吹いた

2001.9.23