9月28日

今日の花:葉鶏頭(ハゲイトウ)

花言葉:不老不死


photo 植物園へようこそ
 花は 茎の先や葉のつけねに小さく集まって、あまり目立ちません。葉は 初めにでるものは緑色なのですが、八月以後、日照時間が短くなってくると、茎の上部にでるものが 赤や黄色になってきます。雁が飛んでくるころになると 赤くなるものを「雁来紅(ガンライコウ)」黄色くなるものを「雁来黄(ガンライオウ)」 そのほかに、緑・赤・黄3色のものを「十様錦(ジュウヨウキン)」と呼んでいるようです。いずれも 行く夏を惜しむように 熱い夏の光をその葉に閉じ込めるようにとても 色鮮やかなものです。
 
 属名の「Amaranthus (アマランス)」は、「なかなか枯れない」というギリシャ語に由来しているそうです。それから ギリシャ・ローマ時代では不朽、不滅のシンボルとされてきたようです。「不老不死」という 花言葉もここからきているのだと思いますが、この花 切花にしては全然持ちません。土に植えられていてこその「不老不死」なのですね。
 
 イソップ童話に 「バラとケイトウ」というお話があります。
ケイトウは、美しいバラに言います。「あなたは、美しくてほんとうに羨ましいわ。私なんて、ただ赤く突っ立っているだけ。あなたのように甘い香りをふりまいて、誰からもうっとりと眺められる花に生まれたかったわ。その花びらは、まるで人間のお嬢さんがパーティーのときに着るドレスのようじゃないの」バラは ケイトウに言います。「いいえ。私は美しいと言われても、すぐに枯れてしまう短い命です。お日様の光とも、青い空とも、気持ちのよい風ともすぐにお別れしなくてはなりません。あなたのように、いつまでも元気よく生き生きと咲き続けたい、それが私の願いです」
 
 世界中に 不老不死の薬を 手に入れようとするお話がありますが、命あるものが 老いること 死ぬことは 避けられないことです。命のないものも 風化し 壊れていきます。それは 世の常なのですが 世の常だからこそ、無いものを手に入れたいという欲望の極限が 不老不死なのかもしれません。無いものだからこそ それが 本当にいいものなのかどうなのかわからないまま望みつづけてしまう。
 
 羨(うらや)み続けて 本来の自分の良さを見失ってしまう。自分がいる場所 自分がいる環境 自分がいる位置、それが 「今」の自分にとっては もっとも適したところ。今の自分をしっかり見つめ 今を生き抜いたなら、明日の 自分は成長して 変わっているかもしれない。今の自分を見つめて 自信を持って生きることができたら、他を羨んだり 妬むのではなく 他を認めることができるような気持がします。今を生きることを 無駄にしたくないな と そんな気持がしました。

2001.10.1